ペルシア語学習ブログ

ペルシア語の勉強とかをするブログです

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このブログでは、ペルシア語学習に関係あることや関係ないことをいろいろ書いていきたいと思います。

ペルシア語とは?

非常に大雑把に特徴を言えば、文法的には英語と日本語を足して2で割り、語彙的にはアラビア語系の単語を大量にぶち込んだ、系統的には英語の遠い親戚の言語である。

英語とは親戚関係にあるが、親戚の中ではかなり疎遠な関係にあり、系統を同じくする語彙・語法は多いものの似ていると実感できるかどうかは人次第であろう。英語とペルシア語の、お互いに無関係に起こったであろう共通点として、語形変化の単純化や文法性の消失がある。また、語源的に無関係だが偶然同じ単語として「悪い」という意味の形容詞「bad」がある。

ペルシア語の定義

恐らく比較的広く受け入れられるであろう広義の定義は、「紀元前云世紀頃に現在のイランのファールス地方(古名:パールス)に住んでいたパールス族の言語、およびその末裔の言語」であろう。

最も狭い狭義の定義は、現在のイラン・イスラム共和国公用語

このブログでの「ペルシア語」の定義

単に「ペルシア語」と言った場合、日本では(日本以外でも?)一般にはイランの公用語を指すが、このブログでは10世紀頃成立した「新ペルシア語」およびその末裔を総称して指すものとする。

現在公用語とされている言語で言えば、イラン政府が「ペルシア語」と称している言語、アフガニスタン政府が「ダリー語」と称している言語、タジキスタン政府が「タジク語」と称している言語が該当する。

このブログでは、特に断りがなければ、単に「ペルシア語」と言った場合、古典ペルシア語を意味することとする、としたいところだが、ブログ主は古典ペルシア語に関する専門的知識は皆無なので、現在の言葉(特にイランとタジキスタンの現代ペルシア語、場合によってウルドゥー語ヒンディー語のペルシア語系単語)から推測した似非古典ペルシア語を指すことになってしまうかもしれない。

何の断りもなく現代イランのペルシア語を単に「ペルシア語」と称するのは、できるだけ避けたいと思っているが、面倒なので単に「ペルシア語」と称してしまうこともあるかもしれない。同様に、現代アフガニスタンのペルシア語を単に「ダリー語」、現代タジキスタンのペルシア語を単に「タジク語」と称することも、古典ペルシア語的視点からは避けたいと個人的には思っているが、面倒なのでこれらの呼称を普通に使うことになるかもしれない。

ペルシア語の系統

インド・ヨーロッパ語族インド・イラン語派イラン語群西イラン語群南西イラン語群に属する。

インド・ヨーロッパ語族とは?

漢字三文字で書くと「印欧語」。北インドから西ヨーロッパにかけて話されている、お互いに親戚関係にあると考えられる一連の言語。英語、ドイツ語、ラテン系言語(フランス語、スペイン語、イタリア語等)、スラヴ語(ポーランド語、ロシア語、ブルガリア語等)、アルバニア語、ギリシア語、クルド語、ペルシア語、ヒンディー語ウルドゥー語ベンガル語等が含まれる。

バスク語マジャール語(ハンガリー語)、トルコ語アラビア語ヘブライ語などは印欧語とは別系統。ただし、印欧語の共通祖先よりもさらに祖先を遡ると、ひょっとするとこれらの言語も親戚になるかもしれない。特にマジャール語等のウラル語は有力候補らしく、アラビア語ヘブライ語等のアフロ・アジア語も比較的可能性の高い親戚候補っぽい。

インド・イラン語派とは?

印欧語のうち、北インドやイラン、およびその周辺で話されている、印欧語の中でも特にお互いに親戚関係にあると考えられている一連の言語。クルド語、ペルシア語、ヒンディー語ウルドゥー語ベンガル語等が含まれる。その祖先は、いわゆるアーリア人(本来の意味での)の言語、あるいはそれよりもう少し遡った言語だと思われる。古代のスキタイ人の言語もこの語派に含まれる。「イラン系」「イラン語」と称されることもあるが、イランが起源かどうかは多分不明。インドよりかはイランのほうが原郷に近いと考えられるが、本当の原郷は中央アジアかもしれない。「イラン系」というのは誤解を招きかねない呼称だが、他に適切な呼称も無いので、通称「イラン系」なのだと思われる。

イラン語群とは?

インド・イラン語派のうち、主にイランの周辺で話されている、インド・イラン語派の中でも特にお互いに親戚関係にあるかもしれない一連の言語(個人的な山勘では、生物学で言うところの側系統のような気もしないでもない)。クルド語、ペルシア語、パシュトー語などが含まれる。

西イラン語群とは?

イラン語群の中でも、お互いに特に親戚関係にあるかもしれない言語の一群。クルド語、ペルシア語、バローチ語などが含まれる。話者の多いクルド語やペルシア語がイラン語群の中でも西のほうで話されているから「西イラン語群」と呼ぶものと思われる。地理的には必ずしも「西方のイラン語群」というわけではなく、バローチ語はイラン語群の中でも東のほうで話されている。

南西イラン語群とは?

これは、、、最も広義のペルシア語(古代パールス族の言語およびその末裔の諸言語)と同義、と捉えて良いのか? 本ブログでの意味におけるペルシア語の他、ロル語等もここに含まれるらしいが、ロル語は一説によるとパフラヴィー語(中期ペルシア語)を祖先とする言語らしい。

 

このブログ初の記事は、Wikipedia等で聞きかじった正確が不明な表面的知識を延々と書き連ねるだけで終わってしまった。。。